今週の円相場見通し:G10で最弱の円――テーマは「関税 × 選挙 × 金利差」。
CPI加速なら149→150.5を試す展開
結論
円はG10通貨の中で劣後(7/4以降のパフォーマンスで出遅れが目立つ)
米関税がFRBの利下げ/日銀の利上げをそれぞれ“足止め”し、金利差の広さが続きやすい
日本の参院選は政局不安(与党支持率低下)→首相辞任リスクまで取り沙汰
米CPIが加速すればUSD/JPYの買いシグナルになりやすい(ドル高・円安方向)

週間ファンダメンタルズ(円)
米株(S&P500)は史上高値更新で「関税は相場に好意的?」という声もありますが、為替で一番しわ寄せを受けているのが円。
背景は大きく3つです。
関税と金融政策の“足止め効果”
米側の関税政策は、FRBの早期利下げを躊躇させる一方で、日銀の利上げも遅らせる方向に働きやすい。
米穀物・食品価格の上昇で日銀の物価見通し上方修正が取り沙汰される一方、政策は現状維持寄り。

ワシントン—東京の通商交渉の行方も未確定で、一律25%の輸入関税や自動車25%案の扱いはなお流動的です(8/1以降の継続可否が焦点)。
この不透明感の中、米日金利差は広いままになりやすく、キャリー取引の追い風=ドル円の下支えに。
インフレの再加速観測
足元で米雇用は底堅さを示し、投資家の目線は“インフレ”へ。
6月のCPIが加速するとなれば、ドル買い優位が再点火し、円は例外になりにくいです。
政治イベントの不確実性
7/20に参院選。
与党の支持率低下が続き、野党勝利→首相(石破)辞任まで取り沙汰。
新政権なら景気刺激的な政策が出やすく、JGB利回り上昇=為替の下押し圧力と拮抗する場面も。
加えて、自動車25%関税は対米輸出の約1/3に絡む死活問題。
ここが継続となれば政権への打撃が避けられず、相場のボラは上振れしやすいでしょう。
総じて“関税×選挙×金利差”の三重苦が、円の戻りを鈍らせているという理解です。
トレード戦略(USD/JPY)
基本スタンス:強気の押し目買い/ブレイク買い寄り
エントリーの軸:既報どおりのトリガー146.5ブレイクでのロング継続(すでに保有ならホールド前提で管理)
米CPIが加速し、上昇圧力が強まるなら追随買いを検討
ターゲット:149.0 → 150.5(分割利確を推奨)
無効化・撤退:CPI減速や選挙結果で政局不安が後退し、かつ日銀のタカ派化が強まるなら上値追いは停止
テクニカルでは146.5割れで一旦クローズ、145.8〜146.0までの押しを見直し
運用メモ:関税ヘッドラインと選挙絡みは一撃の“上ヒゲ・下ヒゲ”が出やすいので、ポジションサイズは控えめ→優位性を確認して増し。
イベント前はポジ軽めでいきます。
まとめ
円はG10で最弱という現実。
関税不透明×選挙×金利差の広さが重し。
米CPIが加速するなら、USD/JPYは149→150.5を試しやすい地合い。
すでに146.5ブレイクでロングを握っているなら、分割利確で粘りつつ、無効化条件だけは機械的に。
— 今週も無理せず、淡々といきましょう。
ではでは。