今週の円相場見通し:地政学リスクでも円は強まらず。焦点は日米政策と関税交渉
結論
中東リスクでも円は買われず、ドル円は底堅さを維持。
日銀の利上げは10月以降の見方が主流。
7月の利上げ期待はわずか8%。
FOMCの予想外のタカ派姿勢がドルの下支え要因。
ドル円が143.9を割れば売り再開、145.2突破なら短期ロングも検討。

週間ファンダメンタルズ

2025年に入り、「ドル=安全資産」という神話は崩れつつあると言われています。
米国発リスクが投資家の一番の懸念材料となり、資金は円やスイスフランにシフト。
それでもドル円が下がらない理由は何でしょうか?
一つは中東情勢。
イスラエルとイランの軍事衝突で地政学リスクが高まっているものの、ドル円は下落せず。
背景には米国が純輸出国として高い原油価格の恩恵を受ける構造があり、むしろドルにプラス材料として作用しています。
対して日本は輸入依存度が高く、円には逆風。
さらに、米インフレ再加速→FRBの高金利長期化シナリオが意識され、ドルは主要通貨全般に対して底堅く推移しています。
日銀サイドの状況
日銀は9月会合で大きなサプライズを避け、0.25%で据え置き。
1月利上げ予想:34%
10月利上げ予想:30%
7月利上げ予想:わずか8%
という結果に。
日銀は「物価は上がるが拙速な判断はしない」と慎重姿勢を続けており、円買いを強める材料にはなりにくい状況です。
貿易交渉のリスク
ワシントンと東京の交渉も依然として不透明。
現状、米国は自動車25%、鉄鋼・アルミ50%、輸入全般10%の関税を課しています。
合意が進まなければ、7月には一律24%への引き上げリスクも。
実際には26%が「G7前に合意なし」、38%が「合意に至らない」と予想。
これも円の頭を抑える要因になっています。
トレード戦略
ここからの戦略は分かれ道です。
ショートシナリオ:143.9割れで戻り売り再開。
利確ターゲットは143.2 → 142.5。
ロングシナリオ(短期):145.2突破で一時的な上昇トレンド修正を想定。
147円台までの戻りを狙う短期ロングも検討可。
運用メモ:
中東リスクや関税ヘッドラインで上下に振れやすいので分割エントリー/分割利確を徹底。
ポジションサイズはイベント前に軽めに調整。
まとめ
中東リスクや米国発の資金流出でも、円は素直に買われず。
背景には原油構造の違い+FRBのタカ派リスクがあり、ドルが底堅い。
日銀は慎重姿勢を続け、利上げは10月以降がメインシナリオ。
143.9割れで売り/145.2突破で短期ロングという二段構えが今週の作戦。
— 今週も冷静に、イベントに振らされないトレードを心がけましょう。
ではでは。