週刊ドル円見通し|ファンダ×戦略

今週の円相場見通し:
最大のテーマは「介入リスク」。
当局の警戒は続く一方、植田日銀は性急な直接介入には慎重で、市場に踏みつけられる展開は避けたい構え。

今週は金曜が山場で、東京都区部コアCPIと日銀金融政策決定会合が同日に並ぶ。
テクニカル的には155.00が次の試金石。

ここを超えても当局が動かなければ、視線は160.00へ向かいやすい。

週間ファンダメンタルズ

日本サイドの材料:
金曜:東京都区部コアCPI。
全国値に先行し相関も高いため、サプライズなら円のボラティリティ要因。

同日:日銀会合(声明・会見・展望レポート)。
3月のマイナス金利解除後、最初の定例会合。

年内の追加引き上げ観測はあるが、今回は「時期尚早」とみる声が優勢。
物価の不確実性を理由に様子見の可能性が高い。

展望レポートでは2026年見通しが初登場、インフレ見通しの上方修正有無が焦点。

米サイドの材料:
週後半にかけて1Q速報GDPやコアPCEなどの米主要指標が控え、金利観測とドルの地合いを左右。

ドル高継続なら円は上値リスクが意識される。

介入リスクの現在地:
これまで政府・日銀は「不適切な円安には対応」と牽制。
ただ、今年の円安は成長鈍化・金利差拡大という“説明可能”な面もあり、むやみな介入は効きづらいとの判断も。

無秩序な一方向相場にならない限り、直接介入は見送りやすい。

トレード戦略

基本スタンス:上昇トレンドの高値圏で推移。
明確な高値・安値切り上げが続く限り、介入での短期急落は押し目機会になりやすい。

ヘッドライン敏感に、短期で回す。

重要水準:
上値:155.00(心理・政策両面の節)。
突破後も当局静観なら160.00が次ターゲット。

下値:直近の上昇トレンド支持の維持がカギ。
想定外の弱材料で崩れた場合は、押し目買いの無効化シグナルに注意。

シナリオ分岐:
「据え置き&ハト寄り」+東京都区部CPIが落ち着けば、金利差意識で上方向。
155トライ→上抜けなら順張り、失敗ならレンジ回帰。

介入または強い牽制が出た場合、瞬間的な下振れを想定。
急落後の反発力と日足クローズでトレンド維持を確認してから段階的に押し目拾い。

リスク管理:イベント前後はスリッページ前提でサイズ縮小。
ストップは節目の“内側”ではなく“外側”に。
東京時間の流動性薄い局面でのストップ狩りに要警戒。

まとめ

今週の主役は金曜の「東京都区部CPI×日銀会合」。
日銀の大幅タカ派化は時期尚早とみられ、介入も“無秩序な円安”でなければ発動しにくい。

ゆえにトレンドは基本的に上向きが継続しやすく、155.00の攻防が次の焦点。

介入ヘッドラインによる下振れは一時的な押し目候補となりやすい一方、トレンド無効化シグナルが灯ればいったん撤退を優先。

現時点では「押し目買い基調、イベントドリブンのボラに柔軟対応」が基本戦略となる。