今週の円相場見通し:
米経済の底堅さと地政学の行方がカギ。
USD/JPYはアジア時間でじり高が続き、34年ぶり高値圏での推移を維持。
今週は米国の一級指標が少なく、相対金利観測がドルを下支えしやすい。
一方で、中東情勢が大きく悪化するなら、円キャリーの巻き戻しを通じて急速な円高リスクが浮上する。

週間ファンダメンタルズ
米指標の質:今週は小売売上高、住宅着工・許可、鉱工業生産、新規失業保険申請など二級指標が中心。
材料薄ゆえ、米成長観の見方は大きく変わりにくい。
金利・期待:FRB高官の発言は多いが、新材料に乏しければ「急ぐ利下げは不要」のメッセージが維持されやすく、米日金利差は高止まりしやすい。
介入リスクの文脈:米データが軟化してもUSD/JPYが上がるなら「投機的な動き」との理屈が立ちやすく、当局牽制が強まり得る。
逆に米経済の強さが続けば、介入正当化は弱まる。
ポジショニング:円の投機的ショートは高水準。
米景気観の変調やリスクオフが起点となれば、ショートスクイーズの火種になり得る。
地政学:現状維持~沈静化ならドルの安全通貨需要が程よく残り、金利軌道を損なわずにUSD/JPYの上振れ要因。
逆に大幅なエスカレーションは、USD買いよりも円キャリー解消の円買いが勝ち、急反落を招く恐れ。
トレード戦略
基本スタンス:トレンドフォローの押し目買い優先。
高値・安値の切り上げが続く限り、浅い押しは拾われやすい。
上値ターゲット:まずは155.00が当面の目標。
ここを固めれば、次の意識は160.00(90年代初頭に往来した大台)。
下値サポート:153.00割れ~152.65に初層の買い。
より下では152.00が大一番の攻防。
戦術:
〈強気継続〉米データが無難・要人発言がタカ寄り→押し目買い継続。
153.00~152.65で反発確認→155.00トライの順張り。
〈リスクオフ急変〉地政学悪化や米指標ショック→一時的な急落に備え、サポート到達までは追随売りは短期で。
152.00近辺での下げ止まり/日足での下ヒゲを確認してからの段階的な買い直し。
リスク管理:週初・アジア時間の流動性低下局面は値飛びに注意。
ストップは節目の外側に置き、イベント前後はサイズを抑制。
まとめ
材料不足の週は「相対金利>ニュースフロー」の構図が続きやすく、地合いは上方向に傾きやすい。
介入は常に頭の片隅に置きつつも、現状の上昇は米経済の強さで説明可能。
テクニカルは155.00→160.00が上値の目安、下は153.00~152.65→152.00の順で押し目の有力候補。
強いリスクオフが出ない限り、USD/JPYの押し目買い方針をキープしたい。