
円は5週連続の上昇へ。
USD/JPYは月間で約6.3%の下落と、昨年11月以来の大きさとなっている。
長期高値圏からの反転は、2023年の上昇トレンドにおける最終防衛線ともいえる重要サポート帯をテスト中。
8月入りを前に、週足・日足の主要チャートで攻防線が引かれた格好だ。
要点
先週のBoJ後、下げが加速し、重要サポートへの突入で流れの分岐点に。
8月序盤のNFPが控えるなか、方向感は週末のクローズが鍵。
レベル感:レジスタンス 151.95、154.34/89、157.25。
サポート 148.54–149.60、146.42、144.90。
テクニカルの見立て
直近レポートでは「月初レンジ下抜けで年初来上昇トレンドの支持帯へ。
強気継続には当日の安値防衛が必要で、下方向なら戻りは月初水準までが限界。
157.37割れクローズで一段の調整入り示唆」と指摘していた。
その後のサポート割れで年初来高値からの下げは約7.6%に拡大。
本日のBoJ利上げを受けて、148.54–149.60のクリティカルな支持帯に到達。
ここは12月上昇の61.8%戻し、2022年高値引け、2023年の週足高値引けで定義される重要ゾーン。
加えて2023年トレンドラインが数週間以内にこの帯に収れんしており、テクニカル上の重みが一段と増している。
8月入りに向け、まずはこの帯での反応を見極めたい。
日足の焦点
きょうはミドルライン割れを試す動き。
初期レジスタンスは2022年高値151.95。
次に38.2%戻しと6月の安値引けが重なる154.34/89。
中期の弱気無効化は157.25。
このキーピボットを明確に割り込むなら、3月からの上昇を否定し、2月の安値引け146.42、さらに78.6%戻しの144.90が次の到達目標となる。
ボトムライン
ブレイクダウンは主要サポートを試しつつ8月入りへ。
週末にはNFPが控える。
トレードの観点では、このゾーンでショートの一部利益確定やストップ引き下げが妥当。
下方向が継続するなら戻りは154.90までが限界の想定。
148.54を日足ベースで割り込むクローズが入れば、次の下落レッグに備えたい。
オープニングレンジの形成までは機敏に構える。
今週の円相場見通し
分岐は148.54–149.60。
ここで踏みとどまれば150円台前半までの自律反発余地はあるが、上では151.95、154.34/89が連続して控え、戻りは売られやすい。
割れれば下値走り。
148.54を明確に下抜くと146.42→144.90が視野。
ボラティリティは高止まりの想定。
イベント待ちの神経質な地合い。
週末の米NFP前でフロー主導の荒い値動きに注意。
週間ファンダメンタルズ
日本:日銀のタカ派化が材料。
金利上昇の思惑で円買い優勢だが、政策の細部や当局発言で短期の往来も想定。
米国:労働指標がカギ。
今週後半のNFPがドル金利・リスクセンチメントを左右。
直近の景気指標はまちまちで、過度な楽観/悲観のどちらにも傾きやすい地合い。
ポジショニング:円売りの巻き戻しが継続。
レバレッジ勢のショートカバーが上下のスパイクを誘発。
トレード戦略
戻り売り優勢:151.95付近での失速、または154.34/89までの戻りが止まる兆しで
ショート検討。
ターゲットはまず149.60→148.54。
ブレイク追随:148.54の終値割れで下方向をフォロー。
146.42→144.90で段階的に利食い。
反発シナリオ:149.60上での底固め→151台回復なら150円台後半で短期ロングを試す余地。
ただし154.90手前での利食いを優先。
リスク管理:イベント前後は1円超の瞬発が出やすい。
ストップは必ず設定、サイズは通常の1/2〜2/3に抑制。
まとめ
円は5週連続高。
USD/JPYは148.54–149.60の大一番へ。
上は151.95→154.34/89→157.25が壁。
下は146.42→144.90が次の目安。
8月入りとNFPを前に、週足・日足のクローズが方向決定のカギ。
基本は戻り売りで機敏に。
重要ゾーンでは利益確定とストップ調整を徹底。