週刊ドル円見通し|ファンダ×戦略

米国の強い経済指標を受けてドル円は月間高値 159.48 まで上昇。
7日続伸でRSIは買われ過ぎ水準に接近。

ドル円の上昇でRSIが過熱圏に迫る

ドル円は高値・安値ともに切り上げ。
6月の米S&Pグローバル製造業PMIは51.7へ上振れ、前月51.3から改善。
サービス業PMIも54.8から55.1へ上昇し、景気の底堅さが意識された。

政策面では、日銀は当面は非伝統的措置の調整を進めつつ、積極的な利上げサイクル入りは急がない姿勢。

一方、FRBはインフレが依然高いとの認識を維持し、データ次第で高金利を長めに維持する公算が大きい。

この乖離を背景に、ドル円は年初来高値 160.22 からの下落を巻き戻す動きが続く可能性がある。

米個人消費支出(PCE)物価指数は短期見通しを左右しやすい。
伸びが粘着的ならタカ派観測が強まり、ドル高・円安を後押し。
逆に総合・コアの鈍化が鮮明なら、年内利下げ思惑が再燃しドルの上値を抑える要因となる。

テクニカル

日足では月間高値更新と7日続伸でモメンタムが強い。
RSIが4月以来の高水準に接近。

・上値目安:160.22 の更新で 1990年4月高値 160.40 を試す展開へ。
次の焦点は 1986年12月高値 163.95。

・下値目安:続伸失敗なら 156.50〜157.10 付近のサポート帯、50日移動平均線 156.12、さらに 155.00 が意識される。

今週の円相場見通し

米景気指標の底堅さとFRBの高金利長期化観測が優勢で、戻り売りよりも押し目買いが機能しやすい地合い。

RSIの過熱接近により短期的なスピード調整には注意が必要だが、材料がタカ派方向に傾けば 160 円台トライの可能性が残る。

インフレ指標で伸び鈍化が出れば一時的に上昇が頭打ちとなり、157 円台への押しも想定。

週間ファンダメンタルズ

米S&PグローバルPMI:製造業・サービス業ともに改善し景気の腰強さを確認。FRB:インフレはなお高く、当面はデータ次第で高金利維持のスタンス。

日銀:非伝統的措置の調整を進めつつ、急速な利上げには慎重。
日米の金融政策スタンスの差が円安要因。

注目材料:米PCE物価。
強ければドル高継続、弱ければドルの利食い圧力。

トレード戦略

モメンタム追随の押し目買い:158 円前後、157 円後半の押しは短期で拾う戦略が機能しやすい。
ストップは 156.80 〜 156.50 付近を想定。

ブレイク狙い:160.22 の上抜けで短期順張り。
利食い目安は 160.40、次いで 161 台前半を段階決済。

逆張り短期:RSIが明確に過熱入りし上ヒゲ形成などの反転サインが出た場合に限り、160 付近からの戻り売りを短期で検討。

155 円台までの深押しリスクは指標次第で低いが、イベント前後はポジション軽めを推奨。

まとめ

米指標の底堅さとFRBのタカ派基調がドル円を支える一方、RSI過熱とイベント前のポジション調整で上下に振れやすい。

上は 160.22 と 160.40、下は 157 台後半と 156.50〜156.12 の支持が焦点。
当面は押し目買い優位だが、米PCE次第で短期の流れが変わり得るためヘッジとストップの徹底が鍵。