今週の円相場見通し:
先週はパウエル議長の議会証言(6–7日)と米雇用統計(8日)が主役。
議長は「年内の利下げ開始はデータ次第」としつつ、拙速な緩和を否定せずのバランス。
雇用はヘッドラインが強めだった一方で、失業率の上振れ/賃金伸びの減速が確認され、金利・ドルは行って来いの展開に。
ドル円は147–150円のレンジを維持して越週。
今週は米CPI(12日)/米PPI・小売売上高(14日)が金利期待を再調整、米インフレが粘れば上振れ、和らげば下押しが基本線。
日本側は日銀会合(19日)を前に、春闘回答の初報が出始めるタイミングで、賃上げトーン次第では一時的に円買いが入りやすい。

週間ファンダメンタルズ
米国サイド
CPI(12日):コアの粘着性と住居費、コアサービスに注目。
やや強ければフロントエンド利回りが持ち上がり、ドルを下支え。
弱ければ利下げ前倒し観測でドル反落に。
PPI・小売売上高(14日):PPIはCPIの先行指標として再評価されやすい。
小売が堅調なら“景気の底堅さ×インフレ粘着”でドルサポート、弱ければ逆に調整。
議長証言後の要人発言はデータ頼みのトーン継続見込み。
日本サイド
ベアとしての賃上げ率が強ければ、日銀の正常化観測が意識され短期の円買い材料。
弱ければ観測後退で円売り戻りやすい。
当局の牽制:152円手前は口先介入が意識されやすいゾーン。
レンジ上限接近時はヘッドラインに敏感。
相場の位置関係
ドル円は150.00の大台を上に、147円台に買いが控える「イベント待ちレンジ」。
米インフレ次第でレンジ拡大の可否を試す1週間。
トレード戦略
基本方針:イベント前はレンジ回転、イベント後は方向追随
レジスタンス:150.00→150.50→151.00。
大台はフェイクが出やすく、確定足での定着を待って順張り。
サポート:148.50/148.00/147.50。
CPI弱めならこのゾーンでの下げ止まり確認→押し目買いを検討。
シナリオ分岐
インフレ強め(コアが市場想定を上回る):金利上振れ→150台前半トライ。
初動は伸び悩みやすいので、押し戻しを待って追随買い。
ターゲットは150.50→151.00。
インフレ弱め(コア鈍化・小売も弱含み):149割れ→148円台へ調整。
戻り売りを優先し、148.00近辺での反発サインが出れば買いへ切り替え。
サプライズ強:円買いで一時下押しの可能性。
ただし日銀会合前は過度なトレンド化は限定的と想定、引き付けて短期回転。
指標直後の成行追随はスリッページ前提。
ストップは節目の外側、エントリー/利確は分割。
ヘッドラインでのヒゲに備え、1–5分足の落ち着き待ちを徹底。
まとめ
「米インフレ×プレビュー」の二本立て。
全体観は金利差優位でやや上目線ながら、CPI次第で147–150円レンジをどちらに抜けるかが焦点。
強めなら150.50→151.00の順、弱めなら148円台までの押し。
日本側は日銀会合前で決定打に欠ける一方、賃上げトーンが円の短期方向を左右。
イベント前はレンジ回転、イベント後は定着確認のうえで素直に順張りへ。