今週の円相場見通し:
先週は米CPIとPPIが相次いで強めの内容となり、米金利が持ち直し。
ドル円は150円手前で伸び悩みつつも底堅く推移した。
今週は日銀金融政策決定会合が最大の焦点。
春闘の高い賃上げ率が伝わるなか、マイナス金利解除や枠組み修正の思惑が交錯し、東京時間の値動きが荒くなりやすい。
週後半はFOMCも控えるため、米金利と日本の政策期待が綱引きを続ける公算が大きい。

週間ファンダメンタルズ
日本側
日銀会合と総裁会見。
マイナス金利解除やYCC・買入れ運用の見直し観測が浮上。
春闘の高い賃上げ集計は賃金と物価の持続性に前向きの材料。
具体策の有無とガイダンスのトーンが円の方向を左右する。
政府・当局の牽制は継続。
無秩序な値動きや急速な円安には敏感で、見通し不透明な局面ではヘッドラインに反応しやすい。
米国側
先週のCPI・PPIの粘着性を受けて、早期大幅利下げ観測は後退。
今週はFOMCがメインで、ドットや記者会見のメッセージが金利とドルの方向感を再調整する。
景気指標はサービス関連がカギ。
強いなら金利を下支え、弱いなら巻き戻し。
相場の位置関係
ドル円は150円を前に戻り売りと押し目買いが交錯。
上は政策ヘッドラインに敏感、下は米金利が支える構図が続く見立て。
トレード戦略
基本方針
前半は日銀会合を見据えたレジ待ちのレンジ戦略。
後半はFOMCを受けた方向追随。
大きなイベント直前直後は瞬間的な値飛びに備え、サイズは抑える。
レンジと水準感
レジスタンスは150.00、150.50、151.00。
大台の初回上抜けはフェイク化しやすく、確定足で定着を確認してから追随。
サポートは149.20、148.70、148.00。
日銀がタカ寄りなら下押しが深くなりやすいが、米金利次第で下げ止まりも早い。
シナリオ分岐
日銀が正常化方向でサプライズが強い場合は円買い優勢。
148円台の支持帯での値動きを確認し、戻り売りを短期で回転。
日銀が慎重姿勢を維持し、FOMCがタカ寄りなら上方向。
150.00の突破後は押し戻しを待って順張り。
いずれもヘッドラインによる上下振れが想定されるため、指標直後の成行は避け、分割エントリーと分割利食いを徹底。
リスク管理
ストップは節目の内側ではなく外側に設定。
東京時間の薄い板でのヒゲに備え、1〜5分足でボラが落ち着くのを待ってから参加。
まとめ
今週は日銀とFOMCの二枚看板。
日本が正常化へ一歩踏み出す度合いと、米側の高金利長期化の温度感で、150円を挟む攻防が続きやすい。
上は150.00から150.50、下は149.20から148.00を中心に、イベント後の定着を確認してから素直に追随するのが現実的だ。