週間ドル円見通し:
日銀の慎重姿勢と資本流出リスクでドル円は方向感模索へ
結論
日銀はインフレの持続性にまだ疑問を持っている。
GDPや賃金の伸びが利上げ圧力に。
資本流出は円にとって逆風要因。
ドル円は150.8円を上抜ければ一段高の可能性。

週間ファンダメンタルズ見通し
マーケットを動かす要因は「恐怖」「欲望」「疑念」の3つだと言われます。
秋口までは「日銀は利上げ、米国は利下げ」というシナリオが強く意識され、ドル円は下落基調を描きました。
ところが、政策委員の一部から「利上げ一時停止の可能性」に言及が出たことで、ドル円は心理的節目の150円近辺まで戻しています。
まさに疑念の相場ですね。
とりわけ中村豊明審議委員の「来期に2%インフレ達成は確信できない」との発言は大きな影響を与えました。
報道によれば、日銀内部でも「拙速な利上げは避けるべき」との見解が広がっているようです。
このコメントで12月の利上げ予想は65%から37%へ急低下。
円売り圧力が再び強まりました。
経済データと資本フローの動き
ただし、ファンダメンタルズはむしろ利上げを後押しする材料も多いです。
10月のフルタイム労働者の基本給は過去最高の+2.8%、GDPも改定値で+1.2%と市場予想を上回りました。
一方で、株式市場は冴えず、TOPIXは海外株に比べ出遅れ。
この流れが資本流出につながり、円売り要因として意識されています。
外部環境とドル円の行方
外部環境もドル円の不安定要因です。
トランプ大統領の関税政策は世界成長を押し下げるリスクが高く、欧州政治の混乱も相まって、ユーロ売り・円買いの流れが強まっています。
一方で、米国失業率は4.2%へ上昇し、12月の利下げ期待は85%まで高まりました。
ただ、FOMCメンバーの発言からは「利下げ継続保証なし」というスタンスも見えており、米CPI次第でシナリオは大きく変わりそうです。
トレード戦略
こうした不透明感が強い中で有効なのは、150.8円突破を待ってからのロング戦略です。
逆に横ばいが続く間は様子見でOK。
市場が材料待ちの状態なので、次の米CPIが大きなカタリストになるでしょう。
👉 結論:12月の米CPIまでは方向感が出にくい展開。
150.8円突破でロング参戦が戦略的に有効。