今週の円相場見通し:
日銀は“切り札”を温存。ドル円は144.5を維持できなければ売り優勢へ
結論
国債売却を交渉カードに使う案は否定。
日銀は翌日物金利を0.5%に据え置き。
デリバティブ市場では追加利上げに懐疑的。
ドル円が144.5を維持できなければ売りシグナル。

週間ファンダメンタルズ
日本は交渉のカードを持ちながらも、それを切る準備はまだしていません。
加藤財務相は「米国との交渉で米国債売却は考えていない」と発言。
さらに2%インフレ目標の達成時期を1年先送りしたことで、ドル円は一時的に買い戻されました。
日米交渉と国債問題
現在、日本は米国と24%の対米輸入関税撤廃を巡って協議中。
米国側は「非関税障壁の緩和」と「米国製品の購入拡大」を要求しています。
加藤財務相が一瞬「国債保有をカードにする」と示唆したものの、すぐに撤回。
市場に波紋を広げただけに留まりました。
2024年に米国は日本から1500億ドルを輸入。
もし過酷な関税が続けば、日本の輸出は大きく打撃を受けます。
日銀はこうしたリスクも踏まえ、成長率見通しを1.1% → 0.5%へ下方修正。
金融政策は据え置きが妥当と判断しました。
日銀の姿勢と市場の反応
上田総裁は会見で「今回の見通し修正は、2025年に利上げの可能性を排除するものではない」とフォローしましたが、市場は懐疑的。
先物市場の年内利上げ確率は100% → 36%へ急低下しました。

一方で、米国債利回りの低下や米景気減速懸念は依然として円の追い風。
ドルの安全資産としての地位は低下しつつあり、“セーフヘイブン=円”の構図が強まっています。
トレード戦略
基本戦略:戻り売り。
ドル円が144.5を維持できなければショート開始。
目標は143.5 → 142.8 → 141.5。
代替シナリオ:
146円台を再び固める動きが出れば一時的に上方向の余地あり。
ただし基本的には「売り場探し」が優先。
リスク管理:
米国の関税政策や財務省発言がヘッドラインリスクに。
分割エントリー&分割利確で急変動に備えるのが得策。
まとめ
日本は「国債売却」や「追加利上げ」という強力カードを温存中。
景気見通し下方修正とインフレ目標の先送りでドル円は反発も、長続きせず。
ドル円は依然として下落トレンド色が濃く、144.5割れは売りの好機。
— 今週も冷静に、相場のノイズに振らされずにいきましょう。
ではでは。