今週の円相場見通し:
日本は世界最大の債権国の座を失う。ドル円は戻り売りチャンス継続
結論
日銀は利上げをやめるつもりはなく、正常化方針は継続。
日本は34年ぶりに世界最大の債権国の地位を失い、2位へ転落。
国債利回り低下が円に重石となり、短期的にはドル円を支える要因に。
戦略:144.5や145.3からの戻り売りを狙い、143.8を維持できなければ売り再開。
週間ファンダメンタルズ
市場は一見カオスに見えても、筋道を追えば見えてきます。
たとえば、FRBが9月利下げに慎重なサインを出せばドル安に傾き、逆に上田総裁が「条件次第で正常化を継続」と発言すればドル円は一時上昇します。
足元では国内インフレが3.2% → 3.5%へ加速しており、日銀のタカ派姿勢を正当化する材料となっています。
日本の国債市場と債権国ランキング
長期国債(30年・40年)の利回りが過去最高水準まで上昇し、財政運営の難しさが浮き彫りになりました。
日銀は直接コメントを避けつつも、発行条件の調整や柔軟な買い入れで市場を落ち着かせる対応を実施。
結果として利回りは低下し、ドル円は押し戻される展開となりました。

さらに注目すべきは、日本が34年ぶりに「世界最大の対外純資産国」の座を失ったことです。
2024年の対外純資産は13%増の533兆円と過去最高水準ながら、ドイツが569.7兆円で1位に浮上。
中国も516.3兆円で3位につけています。
この構造変化は、長年の円の「安全資産」としてのイメージに影響を与える可能性があります。
米国の状況と「米国離れ」戦略
米国では財政不安や格下げを背景に国債市場が揺れています。
ドルの信認が揺らぐ中、「米国離れ(米国売り)」の戦略が進むと、円も買い戻されやすくなります。
ただし、日本の貿易黒字縮小は円の支援力を弱めるため、投資家の評価は揺れ動いている状況です。
トレード戦略
基本戦略:戻り売り
144.5/145.3からの反発は売り場として注目。
143.8を維持できなければショート再開。
利確ターゲット:142.8 → 141.5、長期的には140/135までを視野。
リスク管理:
米国発のヘッドライン(財政、格下げ、貿易摩擦)で急変しやすいので、分割エントリー・分割利確が基本。
上振れシナリオとして、146円台に安定して乗せた場合は短期的に147円方向を試す可能性もあり、その際は売りポジションの調整を優先。
まとめ
日銀は利上げ停止どころか「条件が揃えば継続」を明言。
日本は世界最大の債権国の座をドイツに明け渡し、構造変化が鮮明に。
短期的には国債利回り低下が円の重石だが、ドル円は依然として下落トレンドに。
戻り売り戦略を継続し、144.5/145.3からのショートを仕掛けるのが今週の基本戦略。
— 今週も無理せず、淡々とトレードを積み上げていきましょう。
ではでは。