週刊ドル円見通し|ファンダ×戦略

今週の円相場見通し:
日銀は利上げ停止観測、株高が円を圧迫。ドル円は147.2を割れるかが焦点

結論

日銀は2025年まで追加利上げを見送る可能性。
東京は7月までにワシントンと合意が必要、合意できなければ関税が24%に引き上げ。
S&P500のラリーがリスク選好を押し上げ、円売り要因に。
ドル円は147.2を維持できなければ戻り売り検討。

週間ファンダメンタルズ

円の強みだった「金融政策の乖離+安全資産需要」の優位性が、目の前で薄れつつあります。

日銀はインフレ加速(3.5%)にもかかわらず、「当面は金利据え置き」との観測が浮上。

モルガン・スタンレーは9月利上げ予想を撤回し、2025年まで0.5%据え置きとしています。

貿易交渉が7月9日までにまとまらなければ関税10% → 24%となり、景気悪化のリスクが増すため、日銀は引き締めに踏み切りづらいのが現実です。

日本の経済データも冴えません。
輸出は3月+4% → 4月+2.3%へ減速。

名目賃金も2.7% → 2.1%と予想を下回り、GDPは1Qマイナス成長の見通し。

こうした中で日銀が「正常化継続」と強気に動けば、むしろ景気の足を引っ張りかねません。


投資家ポジションと株式市場の影響

投機筋の円ロングは過去最高水準に、ドルショートも2023年秋以来の高水準に達しています。
極端なポジション偏りが出ており、巻き戻しが入るとドル円の乱高下を招きやすい状況です。

一方で、S&P500が4月安値から14%急騰。
リスク選好が戻り、円などの安全資産から資金が逃げています。

「噂で買って、事実で売る」局面に入っていると指摘しており、株式市場の調整が始まれば、再び円買いが加速する可能性もあります。

トレード戦略

基本戦略:戻り売り。
147.2を維持できない場合はショート開始。
149〜149.25からの反発は売り場として意識。
利確ターゲット:145.8 → 144.5 → 143.2。
代替シナリオ:S&P500がさらに上伸し、リスク選好が強まれば一時的にドル円は148〜149方向へ。

だが、その場合も基本は「戻り売り」で。

運用のコツ:

極端な投機ポジションが積み上がっているため、上下にフェイクが出やすい環境。
分割エントリー/分割利確を徹底して臨むことが重要。

まとめ

日銀は利上げを急がず、2025年まで据え置き観測が強まっている。
日本経済は輸出鈍化・賃金低下・GDPマイナス見通しと冴えず。
S&P500の株高はリスク選好を刺激し、円の売り圧力に。
147.2割れ/149からの戻りはショート狙いが今週の基本戦略。

— 今週も冷静に、市場のノイズに振らされず淡々といきましょう。
ではでは。