週刊ドル円見通し|ファンダ×戦略

今週のドル円は米国指標が主導へ

FOMC前のブラックアウトで要人発言は手がかり薄。
雇用統計やISM非製造業などの米データが金利見通しを揺さぶり、ドル円の方向感を決めやすい一週間。

直近は相関関係が明確。
オフショア人民元との相関は0.96と極めて強く、PBOCの動きは円にも波及しやすい。

年内利下げ織り込み度合い(FF金利先物カーブの形状)とは0.86、米2年債利回りとは0.77で強い正相関。

一方、10年米日利回りスプレッドとの相関は-0.36と崩れており、従来の関係は弱まっている。

今週のカギは2つ。
まずは水曜のISM非製造業景況指数。

2週間前にS&PグローバルのコンポジットPMIが2年ぶりの伸びを示し市場を驚かせた経緯があり、ISMがこれを追認すれば、1-3月の減速は一時的だったとの見方が強まる可能性。

次に金曜の米雇用統計。
見出しのNFPよりも、失業率と平均時給が金融政策見通しを左右しやすい。

日本の指標は一部賃金データに注目が集まるが、為替への影響は限定的になりやすい。

海外ではカナダ中銀とECBが利下げ開始の見通しで、市場のボラティリティ要因となり得る。

テクニカルでは、4月末〜5月初の介入絡みの乱高下を除けば、5月3日以降は高値・安値ともに切り上げ。

50日線・200日線の方向性とも整合的だが、先週は横ばい推移で上昇モメンタムの鈍化が示唆される。

さらなる上値追いには、年内利下げ観測を後退させる材料が必要。

レベル感は、

レジスタンス:157.71、158.00付近、160.23。
サポート:156.57、155.55、153.62。

チャート上の上昇トレンドライン(2点止まりながらも反発実績あり)も意識されやすい。

今週の円相場見通し:米データ=米金利見通し=ドル円、の連動が強い局面。
FOMC前で発言材料がない分、ISMと雇用統計のインパクトが増幅しやすい。

上は157.71と158.00が最初の壁。
抜ければ160.23が視野。

ただし先週のもみ合いが示すように上値追いの燃料は不足気味。
下は156.57→155.55→153.62の順に押し目候補。

人民元の動きにも連動しやすく、中国側の施策ヘッドラインには警戒。

週間ファンダメンタルズ

米金利見通しが主導:FF金利先物カーブとドル円の相関が高水準。
年内利下げ観測の揺れが直結。

重要イベント:水曜・ISM非製造業、金曜・米雇用統計(特に失業率・平均時給)。

他中銀:BoC・ECBが利下げ開始の公算。

サプライズの有無でクロス円・金利を通じた波及に注意。
日本指標:賃金関連は注目も、為替への影響は小さめになりやすい。

相関の変化:人民元との連動強化、2年債利回りとの正相関維持、10年米日スプレッドは効きにくい。

トレード戦略

上抜け追随:157.71〜158.00を「日足クローズ」で突破なら、158台後半〜160.23へ分割で追随。
直近押し安値割れで一旦撤退。

レンジ逆張り:158.00手前の失速はショート回転。
利食いは156.80→156.60。
上抜けたら損切りは素早く。

押し目買い:156.57や155.55で反発サイン(下ヒゲ・出来高伴う戻り)を確認して短期ロング、ターゲットは157.30→157.70。

イベント対応:ISM・雇用統計前後はサイズ縮小、逆指値厳守。
ギャップ・スリッページ前提で指値はややワイドに。

クロス監視:CNH動向と米2年債利回りの同時監視でエントリー精度を高める。

まとめ

材料は「米指標→金利見通し→ドル円」。

上は157.71/158.00、さらに160.23。
下は156.57、155.55、153.62。

テクニカルは基調堅持ながら、モメンタム鈍化とイベントリスクで上下にブレやすい。

相関が効いている今は、金利と人民元のトーンを確認しながら、ブレイクは引け基準で、レンジはタイトに回すのが有効。