週刊ドル円見通し|ファンダ×戦略

今週の円相場見通し:
先週金曜の151.95テストを起点にUSD/JPYは一貫した上昇トレンドへ。
151.95は2022年・2023年に相次いで上値を止めた重要水準で、今回も短時間の押し目提供に留まり、買いが再点火。

以降は約370pips上昇し、強気地合いが鮮明。
最大の懸念はサプライズ的な当局介入だが、上田総裁が「追加利上げの可能性」に触れても趨勢は崩れず。

米重要指標(来週の米CPI)次第で、ドル全体の反落が生じない限り、金利差構造が上値を支えやすい。


週間ファンダメンタルズ

重要水準の意味合い:151.95は22年・23年の転換点。
今回は短時間の攻防後に反発し、強い需給が確認された。

介入の限界:介入は長期解決策になりにくく、持続的トレンド反転は米ドル側の失速(米インフレ鈍化→利上げ打ち止め観測)で起きやすい。

22年の転機は11月10日の米CPI低下サプライズ、23年も11月14日のCPIが引き金だった。

日銀スタンス:3月の利上げでもキャリートレードは大勢変わらず。
日銀は国債市場への影響(保有比率の高さ)も勘案せねばならず、大幅な引き締めは難しい。

介入観測の現状:160.00近辺での防衛は意識されるが、根本的には金利差が円売りを誘う構図。

急騰・無秩序な値動きがない限り、介入は断続的・局地的になりやすい。

トレード戦略

基本方針:短期はトレンドフォローで「押し目買い」優先。
下降波の勢いは減速しており、上値追い再開の公算。

押し目候補とブレイク判断:直近では155.00が心理的節目。
割り込めば154.50(かつてのレジスタンス)が次の支持候補。
一方、上方向はダウントレンド抵抗の上抜けで順張りエントリー、損切りはトレンドライン下に。

上値ターゲット:まず155.95の水平抵抗、次に5月14日高値の156.80。
その先は158近辺まで目立った抵抗が乏しい。

リスク管理:最大の不確実性は当局ヘッドラインと米インフレ指標。
来週の米CPIが予想を大きく下回ると、ドル安・株高の「リスクオン+ドル安」コンボが発生しやすく、USD/JPYは巻き戻しに注意。

ブレイク失敗やトレンドライン復帰では強気バイアスを速やかに後退。

まとめ

USD/JPYは151.95反発を起点に「素直な上昇トレンド」。

介入はトレンドを止める恒久策になりにくく、実質的な反転の鍵は米側のインフレ鈍化→利下げ思惑の台頭か、日銀の一段のタカ派化。

ただし、どちらも現時点では確度が高いとは言い難い。
テクニカルは押し目買い優位、155.95→156.80→158を段階的に意識。

急騰・無秩序な値動きがない限り、当面は金利差ドリブンの円安基調が続きやすい。